現物出資とは

現物出資とは、パソコンや車といったモノを資本金とすることです。

従来ですと現物出資する場合、裁判所が選んだ検査役の調査と言う非常に面倒な手続きが必要でした。
現在は、現物出資の総額が500万以下の場合、検査役の調査が不要となり、非常に利用しやすくなりました。
現物出資を利用すると、現金以外を資本金に出来ますので、現金出資100万円、現物出資200万＝資本金300万、このような会社設立も可能になりました。

資本金は登記事項証明書にも記載され、会社の信用力の判断材料の一つとなります。
現金は少ないけど出来るだけ資本金は多くしたい場合、現物出資という方法をご検討下さい。

基本的にはどんな財産でも現物出資する事が出来ます。

一般的なところでは、パソコン、車、机、テーブル、機械など、個人の所有物で会社の日常業務で使用するものを現物出資する方が多いです。
現物出資する場合、自分の財産は現物出資が出来るかどうか知りたい場合は、お気軽にご相談下さい。

不動産の現物出資の場合、不動産鑑定士による鑑定や登録免許税、不動産取得税、譲渡所得税などの費用が発生する場合があります。
不動産を現物出資をお考えの方は、事前に専門家の相談を受けて、慎重にご検討下さい。

現物出資するときの時価で評価します。

時価とは、現物出資する財産が市場で売られている価格（中古品としての価格）言います。

車でしたら、中古車雑誌などに載っている現物出資する車と同程度の車の価格を参考とします。

会社設立時に現物出資する場合、定款には
１．現物出資する者の氏名 ２．現物出資する財産の名称 ３．型番 ４．数量 ５．評価額 ６．割り当てる株式数 を記載します。

※融資申請の際、現物出資分の資本金は自己資金として認められないことが通常です。
現物出資と融資申請をお考えの方は、窓口などで事前に確認される事をお勧めいたします。