日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)の活用
会社を設立してから自己資金(資本金)だけでやりくりしようとしても、予想通りの売上がなかったり、予想外の出費があるものです。
そこで、起業時の資金調達方法として日本政策金融公庫を活用することになります。
日本政策金融公庫を選ぶ理由
1.会社設立直後でも借りられる。
普通の銀行では実績を基に融資を行います。
その為、創業直後の何の実績もない会社が融資を申請してもほぼ断られてしまいます。
ところが、日本政策金融公庫では新規創業者向けの融資を多く取り扱っている為、実績がない状態でも融資を受けることが出来るのです。
ただし、1期目の決算を赤字で迎えてしまった場合、赤字の決算書で融資申請をしても融資の可能性は低くなってしまいますのでご注意下さい。
2.低金利&固定金利&長期借入
低金利
一般の銀行と比べると非常に安い金利で借りることが出来ます。
新規開業者向けの融資制度の場合 ※平成22年10月10日現在
借入限度額 | 返済期間 | 利率(固定) | |
---|---|---|---|
運転資金 | 4800万円 | 5年以内 | 1.75%~2.15% |
設備資金 | 7200万円 | 15年以内 | 1.25%~2.15% |
この利息の安さは日本政策金融公庫の大きなメリットと言えるでしょう
固定金利
利息は借入時の利息が返済完了まで固定ですので、将来の景気変動による利息上昇の心配がありませんので返済計画も立てやすいと言えます。
長期借入れ
一般の銀行では借入れ期間は1年以内の短期となることも多いですが、日本政策金融公庫の場合では5年以上など長期の借入れが可能です。
融資申請から借入までの流れ
窓口で相談。事業計画書の作成
借入申込書、事業計画書、添付書類の提出
担当者との面談
公庫内での稟議
融資可否の決定。融資実行
最初の借入れの場合、融資申し込みから融資実行までは1ヶ月程かかります。
審査のポイント
審査で融資の可否にポイントになるのが、
「自己資金」「事業計画書」「面談」「申請者の経歴」「保証人の有無」これらを中心に審査されることになります。
※保証人については必須ではありません。
その他はどれか一つでも欠けている場合、融資の可能性は低くなってしまいますので入念に準備致しましょう。